こんにちは。
【岡山 神社・パワースポットめぐり】管理人のりゅううんです。
【まつろわぬ民】っていう言葉、聞いたことがありますか?
このブログを読んで思い当たる方は、ぜひ【国津神(くにつかみ)】をお祀りする神社に行ってみてください!
龍と繋がることができるかもしれませんよ。
【天津神(あまつかみ)】 と 【国津神(くにつかみ)】
まず初めに【国津神(くにつかみ)】について少しご説明しますね。
日本の神話では【天照大御神(あまてらすおおみかみ)】が主神(しゅしん:最もメインとなる神さま)です。
ギリシャ神話で言えばゼウス。
仏教で言えばお釈迦さまに当たるのが、日本神道の天照大御神です。
ちなみにこれは「天照大御神が一番最初の神さま」ということではありません。
天照大御神には【伊邪那岐命(いざなぎのみこと)】・【伊邪那美命(いざなみのみこと)】という両親がいますし、この国に最初に現れたの神さまは【天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)】を初めとした【造化三神(ぞうかさんしん)】です。
とはいえ天照大御神は日本で最もメインの神さま。
近くの氏神さまにいただいた神社のお札を神棚にお飾りするときも、真ん中には天照大御神をお祀りする【伊勢神宮(いせじんぐう)】のお札である【神宮大麻(じんぐうたいま)】を配置します。
日本の神さまの中心になっているのは天照大御神なのです。

そしてその天照大御神は【天津神(あまつかみ)】というグループに属しています。
【天津神】と【国津神】の違いについては、以前に「【国津神】と【龍】と【縄文人】の不思議な関係」という記事で書いています。
よければぜひご覧くださいね。
ざっくりまとめると
【国津神】 → もともと日本に住んでいた神さま
【天津神】 → 天から降りてきて日本を譲り受けた神さま
ということになります。
先ほどお伝えした【造化三神(ぞうかさんしん)】も【別天津神(ことあまつかみ)】と言って「天津神」の名前がついており、日本神話の中心は天津神なのです。
それに対して【国津神】は【葦原中国(あしはらのなかつくに)】と呼ばれていた日本を先に治めていた神さまたちでしたが、後からやってこられた【天津神】にこの国をお譲りすることになりました。
【国津神(くにつかみ)】とは?
では【国津神】とはマイナーな神さまなのでしょうか?
有名な神さまもおらず、お祀りしている神社も少ないのでしょうか?
日本神話の中心である【天津神】と争ったので、あまりお参りをしたりしないほうがいいのでしょうか?
これは全て間違いです!
【国津神】はマイナーな神さまでもなければ、【国津神】をお祀りしている神社が少ないわけでもありません。
ましてや
「【天津神】と争ったなんて…お参りしたらいけないのでは?」
なんて考える必要もありません。
【国津神】には次のような神様がいます。
代表的な【国津神】
・大国主命(おおくにぬしのみこと)…出雲大社などでお祀りされている
・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)…日本で最も数が多い「お稲荷さま」
・建御名方神(たけみなかたのかみ)…諏訪神社でお祭りさている神さま
・櫛名田比売(くしなだひめ)…ヤマタノオロチ伝説で有名
いかがでしょうか?

きっとあなたも聞いたことがある神さまがたくさんいるのでないでしょうか。
このほかにもたくさん有名な神さまがいます。
【素戔嗚尊】(すさのおのみこと)も元は【天津神】だったのですが、【国津神】となりました。
【国津神】をお祀りする神社は日本にたくさんあり、その中でパワースポットもたくさんあります。
ですので安心してどんどんお参りしましょう。
さらには、もしあなたが【まつろわぬ民(たみ)】の末裔(まつえい:子孫)かもしれないのであれば、【国津神】をお祀りする神社はあなたにとってさらにパワースポットになるかもしれません。
また「龍と繋がる」ことができる可能性が上がるのも【国津神】をお祀りする神社の特徴です。
【まつろわぬ民】って何?
ところで【まつろわぬ民】とは何でしょうか?
【まつろわぬ民】とは簡単に言うと
「ヤマト朝廷に従わない人々」
ということです。
九州の【熊襲(くまそ)】や【隼人(はやと)】など、ヤマト朝廷(今の天皇家のルーツであり、天照大御神の子孫でもあります)に従わない人々は【まつろわぬ民】や【土蜘蛛(つちぐも)】と呼ばれていました。
ヤマト朝廷に敵対して抵抗を続ける人たちをヤマト朝廷がまとめて呼んだ言葉が【まつろわぬ民(朝廷に従わない人々)】だったのです。
実はわたしは今でこそ岡山に住んでいるものの、東北の出身です。
東北というのは古くは【蝦夷(えみし)】と呼ばれていました。
【蝦夷】も【まつろわぬ民】の代表です。
蝦夷というのは長い間ヤマト朝廷に従わない地方でした。

【吉備津神社】の記事にも書いたのですが、
【国津神】 → ヤマト朝廷に抵抗したが最終的にこの国を譲った神さまたち
は、同じくヤマト朝廷に抵抗した【まつろわぬ民】に対してシンパシーのようなものを感じてくれるのかもしれません。
神さま同士のことなのでいまだに恨んでいる、ということではなく
「あーそうか、君のご先祖もヤマト朝廷に抵抗したのか、仲間だな!」
という感じで迎え入れてくれるのかな? と思いながらわたしは【国津神】をお祀りする神社にお参りしています。
実際に大国主命をお祀りする【出雲大社 岡山分院】だったり、素戔嗚尊をお祀りする【石上布都魂神社】に行ったりするととてもウェルカムな印象を受けるのです。
これはわたしのルーツが【まつろわぬ民】だということもあるのではないかと感じています。
すごく乱暴に言うと【まつろわぬ民】は縄文系の特徴を持っている人です。
こちらの記事を参考に、自分が縄文系の特徴を持った【まつろわぬ民】かどうかチェックしてみてもいいかもしれませんね。
【国津神】の神社は龍と繋がりやすい?
「【国津神】と【龍】と【縄文人】の不思議な関係」の中でも書いていますが、わたしは
【国津神】をお祀りする神社は、龍とも繋がりやすい
と考えています。
【国津神】自体が龍の姿をとったり、または龍そのものであったりすることも理由ですす。
龍の姿で現れる神さまの近くには、龍も集まりやすいのでしょう。
ただそれだけではなく、やはり【国津神】はもともとこの国、【葦原中国】と呼ばれた日本を治めていた神さまがたです。
日本はその形自体が龍にも似ていますし、古来から龍が住んでいた土地だと考えられます。
そうである以上【天津神】が降臨される前から【国津神】と龍はこの日本という国で一緒に暮らし、ともに日本を作り守ってきたのだと考えても良いでしょう。
【天津神】が龍を伴って日本にやってきた、【天津神】が降臨するまで日本に龍はいなかった、という伝承はありません。
そう考えると【国津神】をお祀りする神社は龍も心を許しやすく、落ち着いてそこにいることができるのかもしれません。
わたしたちが龍に出会い、龍と繋がることができる可能性も上がるのだと思えます。

わたし自身も、岡山で言えば【出雲大社 岡山分院】や【石上布都魂神社】に行くことが多いです。
また、そこに生えている木々を見ると、龍の存在を感じることがあります。
「わたしも龍と繋がりたい!」
と思っているあなたは、ぜひ一度【国津神】をお祀りする神社に行ってみてはいかがでしょうか。
その際は、あなたの氏神さまが【国津神】をお祀りしていればまずはそちらに行くのが一番です。
近くに【国津神】をお祀りする神社がなければ、【出雲大社 岡山分院】など、【国津神】の主宰神である【大国主命】をお祀りする比較的大きめの神社に行くと龍と繋がりやすくなるかもしれません。
龍と繋がりたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。